特集 “思春期内科”―大人でも子どもでもない患者を診る
[Chapter 2] 思春期に発症しうる疾患
菊池病
勝倉 真一
1
1獨協医科大学病院 総合診療科
キーワード:
発熱
,
頸部リンパ節腫脹
,
リンパ節生検
Keyword:
発熱
,
頸部リンパ節腫脹
,
リンパ節生検
pp.358-361
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_358
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▪菊池病とは「30歳未満の若年者に好発し,1~4ヵ月で自然軽快の期待できる,発熱を伴う良性な有痛性頸部リンパ節炎」である.
▪菊池病と確定診断できる手段はリンパ節検体を用いた病理診断だけであるが,自然軽快が見込める疾患であるため,いかに生検前に暫定診断を下し,正しく経過観察できるかが臨床医の腕の見せどころである.
▪経過観察中は十分なNSAIDs投与で症状を緩和し,2~4週間経過しても改善の兆しがみえなければ,生検またはステロイド加療に踏み切る.
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