特集 心エコー 傾向と対策―ケースで学ぶ! 実地医家がおさえておきたい診断・評価法
[Chapter 3] ケースで学ぶ! 心エコーの傾向と対策
B.実は遭遇することがまれではない疾患・病態
心アミロイドーシス
和根崎 真大
1
1山形大学 医学部 内科学第一講座
キーワード:
心アミロイドーシス
,
心エコー
Keyword:
心アミロイドーシス
,
心エコー
pp.256-262
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_256
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▪野生型ATTR心アミロイドーシスの予後を改善させる治療法が開発され,心アミロイドーシスの早期診断の重要性が増している.
▪心アミロイドーシスではアミロイドの沈着により,左室壁肥厚のほか,乳頭筋・弁・心房中隔・右室壁の肥厚をきたす.
▪スペックルトラッキングエコーでは左室長軸方向ストレイン(GLS)の低下およびapical sparing所見を認める.
▪原因不明の心不全や心肥大では,心アミロイドーシスを念頭に置いて心エコーを行うことが早期診断につながる.エコーで診断するのではなく,「可能性のある症例」を拾い上げることが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023