特集 コロナ禍で見えた感染症検査の原点回帰―各種検査の特徴とその解釈
[Chapter 5] 感染性疾患はこう診る! 検査の活用法とその解釈
性行為関連感染症の検査
土屋 真希
1
1東京医科大学病院 感染制御部・感染症科
キーワード:
淋菌
,
クラミジア
,
梅毒
,
HIV
Keyword:
淋菌
,
クラミジア
,
梅毒
,
HIV
pp.1350-1354
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1350
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▪性行為関連感染症(STIs)の検査を行う場合には,潜伏期間やウインドウピリオドを考慮する.
▪淋菌・クラミジア感染症は重複感染していることも多く,核酸増幅法であれば同時検出することが可能である.
▪梅毒は梅毒トレポネーマ抗体とRPRの二つの検査結果をもって診断する.
▪HIV検査はスクリーニング検査と確認検査があり,スクリーニング検査では偽陽性が含まれることに注意が必要である.
▪Mycoplasma genitaliumは尿道炎などの原因になることが知られているが,その他のマイコプラズマ・ウレアプラズマ感染の臨床的意義ははっきりしていない.
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