増大号 サッと読めてパッとわかる! 感染症診断メモ。
2章 性感染症
3.男性の尿道炎で,一般的な培養検査でも原因菌が不明な場合はどういった鑑別を想起し,どのような検査の提出を検討しますか?
安藤 尚克
1
1国立国際医療研究センター/エイズ治療・研究開発センター
キーワード:
淋菌性尿道炎
,
非淋菌性尿道炎
,
淋菌
,
クラミジア
,
マイコプラズマジェニタリウム
,
Mgen
Keyword:
淋菌性尿道炎
,
非淋菌性尿道炎
,
淋菌
,
クラミジア
,
マイコプラズマジェニタリウム
,
Mgen
pp.354-358
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690040354
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●一般的な培養検査で原因菌が不明であれば,まずは淋菌,クラミジアを疑い,核酸増幅検査(NAAT)を提出する.臨床的に必要なら経験的治療も検討する.
●淋菌,クラミジアが陰性の場合,マイコプラズマジェニタリウム(Mgen)を疑い,NAATを提出する.わが国では耐性株が多いため,シタフロキサシン治療が優先される.
●淋菌,クラミジア,Mgenが陰性,もしくは特徴のある病歴・所見があれば,他の感染症や非感染性原因を想起する.

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