感染症対策update-ひろげない,ふやさない,もらわない 病原体をもらわないための方策
性行為関連感染症の予防
鈴木 清澄
1
,
平井 由児
1順天堂大学 医学部総合診療科
キーワード:
クラミジア感染症
,
HIV Infection
,
危険因子
,
性感染症
,
尖圭コンジローマ
,
腟炎-トリコモナス
,
梅毒
,
病歴聴取
,
有病率
,
淋病
,
リスク評価
,
早期診断
,
パピローマウイルス感染症
Keyword:
Chlamydia Infections
,
Condylomata Acuminata
,
Gonorrhea
,
Medical History Taking
,
Sexually Transmitted Diseases
,
Risk Factors
,
Syphilis
,
Trichomonas Vaginitis
,
HIV Infections
,
Prevalence
,
Risk Assessment
,
Papillomavirus Infections
,
Early Diagnosis
pp.925-928
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017009433
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性感染症(STD)は,適切な予防法により感染リスクを大幅に下げることが可能であるため,日常診療においてSTDに関する正しい知識の普及や啓発を行うことが重要である.STDの病歴聴取では,「5 P:Five P's」を用いてリスク評価と早期の適切な介入を行う.コンドームの使用は,STDの予防において最低限必要かつもっとも効果的な方法であるが,正しい使用方法とその限界について指導・教育する.STDはHIV感染のリスクを高めるため,STDが疑われる場合やその既往が認められる場合には積極的にHIV検査を勧める.パートナーへの検査・治療などの介入も忘れずに行い,パートナー間の再感染や感染拡大防止に努めることが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016