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特集 性感染症の現状
クラミジアを混合感染した淋菌性尿道炎の現状と治療
Treatment of gonococcal urethritis with mixed infection of Chlamydia trachomatis
小島 宗門
1
,
矢田 康文
1
,
早瀬 喜正
2
Munekado Kojima
1
,
Yasufumi Yada
1
,
Yoshimasa Hayase
2
1名古屋泌尿器科病院
2丸善ビルクリニック
キーワード:
尿道炎
,
淋菌
,
クラミジア
Keyword:
尿道炎
,
淋菌
,
クラミジア
pp.787-790
発行日 2007年9月20日
Published Date 2007/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101263
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要旨 淋菌性尿道炎の約20%はクラミジアを混合感染しており,その場合には淋菌のみならずクラミジアも確実に治療することが若年女性でのクラミジア感染の蔓延防止のためにも重要である。現在,淋菌とクラミジアを同時に治療できる単剤はなく,それぞれに対して,有効薬剤を用いる必要がある。クラミジアを混合感染した淋菌性尿道炎の治療で最も重要なのは,淋菌治療後の再診を促し,クラミジアの治療を確実に実行することにある。しかし,現実には淋菌治療後の再診率は60%程度の低率であり,多くのクラミジア感染例が放置される結果となっている。今後,再診率を向上させるために,社会的な啓発など,なお一層の工夫や努力が必要である。
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