特集 コロナ禍で見えた感染症検査の原点回帰―各種検査の特徴とその解釈
[Chapter 4] 画像検査から感染症を考える
皮膚軟部組織感染症の画像診断
池島 健吾
1
,
野崎 太希
1,2
1聖路加国際病院 放射線科
2慶應義塾大学 医学部放射線科学教室(診断)
キーワード:
Fournier壊疽
,
壊死性筋膜炎
,
骨髄炎
Keyword:
Fournier壊疽
,
壊死性筋膜炎
,
骨髄炎
pp.1309-1312
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1309
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▪皮膚軟部組織は外界と接しており,普段は皮膚のバリアに守られているが,時に感染が深部まで至り敗血症や外科的介入を要する難治性の骨髄炎を呈することがある.
▪肉眼で確認できる範囲よりも広範かつ深部にまで感染が及んでいることもまれではないため,CT,MRIといった画像診断は病態の把握のみならず真の病変の進展範囲を同定するといった点でも重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023