特集 コロナ禍で見えた感染症検査の原点回帰―各種検査の特徴とその解釈
[Chapter 3] 微生物検査から感染症を考える
泌尿器検体
藤谷 好弘
1
1札幌医科大学 医学部感染制御・臨床検査医学講座
キーワード:
膿尿
,
細菌尿
,
定量培養
,
無症候性細菌尿
Keyword:
膿尿
,
細菌尿
,
定量培養
,
無症候性細菌尿
pp.1288-1290
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1288
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▪尿検査,尿培養などは中間尿を用い,尿道炎を疑う場合には初尿を用いる.
▪尿路感染症を疑う場合,尿試験紙法の白血球エステラーゼや亜硝酸塩,尿沈渣検査にて膿尿と細菌尿の評価を行う.臨床症状と合わせて診断および治療を行う.
▪通常,定量培養で105 CFU/mL以上が診断の目安となる.臨床症状を認めない場合は無症候性細菌尿とよび,抗菌薬治療の対象としない.
▪尿道炎においては,近年,培養が困難な病原体に対して核酸検出検査が可能となってきた.
© Nankodo Co., Ltd., 2023