発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009341900
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腎尿路疾患は無症状で、検診にて検尿異常を指摘される場合が多く、その管理を過不足なく確実に実施することが重要である。検尿は採尿方法が重要で、早朝尿においては就寝直前の排尿、起床直後の排尿、中間尿採取を徹底する。蛋白尿の管理では、尿蛋白/尿Cr比を測定する。WHOの糸球体疾患の臨床分類は有用である。発熱では尿路感染症を念頭に置くことが重要である。小児の尿路感染症では複雑性の比率が成人と比べ高い。尿路感染症をきっかけに先天性腎尿路異常が発見されることが多い。小児の腎尿路疾患について、小児腎専門医に紹介が必要な場合は、内科的疾患については腎生検の適応がある場合、泌尿器科的疾患に関しては、手術適応が考慮される場合である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009