特集 コロナ禍で見えた感染症検査の原点回帰―各種検査の特徴とその解釈
[Chapter 2] 血液検査から感染症を考える
プレセプシン(P-SEP)
村野 武義
1
1東邦大学 理学部臨床検査技師課程
キーワード:
敗血症
,
バイオマーカー
,
腎機能障害
,
病態鑑別
Keyword:
敗血症
,
バイオマーカー
,
腎機能障害
,
病態鑑別
pp.1270-1273
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1270
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▪プレセプシン(P-SEP)は主に単球の表面膜上に存在するCD14の断片で,細胞外に分泌された分子量約13kDaの蛋白質である.
▪P-SEPは,敗血症では既存マーカーより早期に上昇する敗血症マーカーの一つである.
▪P-SEPは,外傷や熱傷など感染を伴わない病態において既存マーカーよりも影響を受けにくい.
▪採血後に試験管を過度に振盪すると測定結果に影響することがある.
▪敗血症以外でも腎機能障害などで高値を示す場合があり注意が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023