特集 コロナ禍で見えた感染症検査の原点回帰―各種検査の特徴とその解釈
[Chapter 2] 血液検査から感染症を考える
プロカルシトニン(PCT)
彦根 麻由
1
1東京都立墨東病院 高度救命救急センター/救急診療科
キーワード:
プロカルシトニン(PCT)
,
敗血症
,
呼吸器感染症
,
抗菌薬適正使用
Keyword:
プロカルシトニン(PCT)
,
敗血症
,
呼吸器感染症
,
抗菌薬適正使用
pp.1266-1269
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1266
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▪プロカルシトニン(PCT)をはじめとする炎症マーカーはその特徴や限界を理解し,上手に使うことが大切である.
▪PCTのみを,細菌感染症や敗血症の診断,予後予測,抗菌薬治療の判断に使うべきではない.
▪敗血症や呼吸器感染症において,PCTを抗菌薬中止基準の一つとして用いることができるかもしれない.
▪非感染性の病態や非細菌感染症でもPCTが上昇することがある.
© Nankodo Co., Ltd., 2023