特集 エキスパートはこう読む! 検査値の臨床的解釈―日常臨床での疑問にお答えします
[Chapter 5] 感染症
[CRP,プロカルシトニンに関する疑問]敗血症などの重症患者において,プロカルシトニンとCRPのデータ変化に乖離がある場合には,どちらを信用すべきでしょうか?
上原 由紀
1
1藤田医科大学医学部 感染症科
キーワード:
敗血症
,
プロカルシトニン
,
CRP
Keyword:
敗血症
,
プロカルシトニン
,
CRP
pp.1240-1242
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1240
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お答えします
細菌性感染症による敗血症の場合は,プロカルシトニン値は低下したにもかかわらずCRP値が高いままということが多いと思います.CRP値以外の要素が安定しており,標準的な抗菌薬治療期間が過ぎていれば,プロカルシトニン値を参考に抗菌薬終了を検討してよいでしょう.
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