特集 エキスパートがお答えします! 日常臨床のあるあるの疑問
第5章:肝・胆・膵
C型肝炎の経口薬が登場したそうですが,肝障害のない症例は治療しなくてもよいのでしょうか?
爲田 雅彦
1
,
中川 勇人
1
1三重大学病院 消化器・肝臓内科
pp.486-488
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_486
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お答えします 肝障害のない症例でも治療を行うことで発がんリスクを低下させることが期待できます.とくに肝酵素が正常でも線維化が進展した例や高齢者では発がんのリスクが高いとされています.また,透析症例では見かけの肝酵素が低下している場合もあり注意が必要です.経口薬による治療は副作用も少ないので早めに肝臓専門医にご紹介ください.
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