特集 いま,内科薬はこう使う
消化器薬
C型肝炎ウイルス治療薬
田中 克明
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター
キーワード:
レベトール
,
コペガス
,
テラビック
Keyword:
レベトール
,
コペガス
,
テラビック
pp.208-210
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106423
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C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus:HCV)感染による炎症の持続により,慢性肝炎から肝硬変・肝細胞癌へと進展することから,HCV排除を目指した抗ウイルス薬の開発が進行中である.従来からペグインターフェロンとリバビリンの併用療法がC型慢性肝炎に対する標準的抗ウイルス療法とされてきたが,難治性のHCV genotype 1・高ウイルス量症例では著効率40~50%にとどまり,約半数の症例でHCVが排除できていない.2011年11月より第一世代プロテアーゼ阻害薬であるテラプレビルが保険適応となり,ペグインターフェロンとリバビリンを組み合わせた3剤併用療法で抗ウイルス効果も大幅に増加したが,高度の貧血,重篤な皮膚病変などの有害事象も多く,使い方にも配慮が求められている.
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