特集 1ページでわかる内科疾患の診療ノート―“あたりまえ” のなかにある大事な視点
第1章:呼吸器
慢性閉塞性肺疾患
千住 秀明
1
,
木村 弘
2
1結核予防会複十字病院 呼吸ケアリハビリセンター
2結核予防会複十字病院 呼吸不全管理センター
pp.529-532
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_529
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■問診
・喫煙歴のある40歳以上の成人で,労作時呼吸困難や慢性の咳・痰を認める場合には慢性閉塞性肺疾患(COPD)を疑う
・進行すると日常生活の質の低下をきたし,さらに進行すると呼吸困難の悪化とともに呼吸不全,右心不全,体重減少がみられる
・症状とCOPDの病期とは必ずしも一致しないので注意を要する
・多彩な全身性の併存症がみられ,不安や抑うつ,心疾患,骨粗鬆症,骨格筋異常などを疑わせる症状についても注意する
・症状はmMRCやCATなどの質問票,栄養評価は簡易栄養状態評価表(MNA-SF)が有用である1)
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