特集 最新の糖尿病診療と今後の展開
合併症診療Update
網膜症
髙橋 秀徳
1
1自治医科大学 眼科学講座
キーワード:
無灌流領域
,
抗VEGF療法
,
低侵襲硝子体手術
,
人工知能
Keyword:
無灌流領域
,
抗VEGF療法
,
低侵襲硝子体手術
,
人工知能
pp.1149-1152
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_1149
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Summary
▪無灌流領域に対する選択的網膜光凝固術や,糖尿病黄斑浮腫に対する抗血管内皮増殖因子療法が広まり,糖尿病網膜症治療は失明防止目的から良好な視力回復・維持目的になった.
▪最終段階の手術も低侵襲硝子体手術で予後良好となり,治療困難であった血管新生緑内障も各種緑内障チューブシャント術により治療可能となった.
▪米国をはじめ各国において眼底写真や網膜光干渉断層計像から糖尿病網膜症やその病勢を診断する人工知能(AI)が実用化されつつあり,より効率的かつ正確な糖尿病網膜症検出・治療が実現しつつある.
▪無灌流領域や網膜新生血管の好発部位である周辺までを予測するAIを開発したほか,自治医科大学発ベンチャーDeepEyeVisionが読影支援AIを開発し,健診の遠隔読影に活用され始めている.
© Nankodo Co., Ltd., 2022