特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第7章 神経・筋
多系統萎縮症,進行性核上性麻痺,大脳皮質基底核変性症
饗場 郁子
1
,
下畑 享良
2
1国立病院機構東名古屋病院脳神経内科
2岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野
pp.844-849
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_844
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Ⅰ.多系統萎縮症
診断基準
1988年に多系統萎縮症(multiple system atrophy:MSA)に関するコンセンサス会議で診断基準が策定され,2007年の第2回コンセンサス会議で改訂が行われた1).診断の確からしさは,definite,probable,possibleの3段階に分類された(表1).
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