内科医のためのパーキンソン病診療
パーキンソン症候群の鑑別診断とその治療 進行性核上性麻痺と大脳皮質基底核変性症
橋本 隆男
1
1相澤病院 神経疾患研究センター
キーワード:
核上性麻痺-進行性
,
MRI
,
鑑別診断
,
SPECT
,
パーキンソニズム
,
大脳皮質基底核変性症
,
陽電子放射型断層撮影
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Supranuclear Palsy, Progressive
,
Tomography, Emission-Computed, Single-Photon
,
Parkinsonian Disorders
,
Positron-Emission Tomography
pp.849-852
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007169038
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
進行性核上性麻痺と大脳皮質基底核変性症は、孤発性の代表的なパーキンソン症候群であり、神経系にtau蛋白の蓄積を伴うtauopathyに含まれる。進行性核上性麻痺は姿勢保持障害、垂直性注視麻痺、偽性球麻痺、皮質下性痴呆を特徴とする。大脳皮質基底核変性症は、寡動、筋固縮、ジストニア、他人の手徴候などが非対称性に現れる運動症状と認知機能障害を特徴とする。両疾患は特異性の高い病理所見により確定診断されるが、臨床症状にはオーバーラップがある。
©Nankodo Co., Ltd., 2007