特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第4章 循環器
僧帽弁膜疾患
新井 真理奈
1
,
天木 誠
1
1国立循環器病研究センター心不全科
pp.672-675
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_672
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Ⅰ.僧帽弁閉鎖不全症
診断基準
僧帽弁閉鎖不全症(mitral regurgitation:MR)は左室から左房へ血液が逆流する疾患である.身体所見からは心尖拍動が左下方に偏位し,心尖部に最強点を有する全収縮期雑音とⅢ音を聴取することから疑う.重症MRでは拡張中期ランブルが出現する.心エコーのカラードプラ法で左室から左房への逆流を認めればMRの診断となる.
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