特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第4章 循環器
心筋症
絹川 真太郎
1
1九州大学大学院医学研究院循環器病病態治療講座
pp.665-670
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_665
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心筋症は,心機能障害を伴う心筋疾患と定義される.日本循環器学会の「心筋症診療ガイドライン(2018年改訂版)」では,原発性(以前からの特発性)心筋症を,肥大型心筋症(hypertrophic cardiomyopathy:HCM),拡張型心筋症(dilated cardiomyopathy:DCM),拘束型心筋症(restrictive cardiomyopathy:RCM),不整脈原性右室心筋症(arrhythmogenic right ventricular cardiomyopathy:ARVC)の四つに分類されているが,これら四つの基本病態の一部は重複しており,相互に鑑別が困難なこともしばしばである1).
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