特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第2章 消化器
過敏性腸症候群
山根 剛
1,2
,
正岡 建洋
2
,
金井 隆典
2
1川崎市立川崎病院内科
2慶應義塾大学医学部内科学(消化器)
pp.575-576
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_575
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診断基準
2020年に過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)の診療ガイドラインが第2版に改訂された(以下,ガイドライン2020)1).IBSの診断にRome Ⅳ基準は有用かというclinical question(CQ)に対して,ガイドライン2020では有用であると回答されている.国際的な診断基準としてRome基準は広く用いられており,わが国からもRome基準に準拠したエビデンスを積極的に発信することが推奨される.最新の基準は2016年に発表されたRome Ⅳ基準である(表1)2).
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