特集 非がん疾患に対する緩和ケア
疾患別の特性
肺 炎
平原 佐斗司
1
1東京ふれあい医療生活協同組合研修・研究センター
キーワード:
高齢者の肺炎
,
肺炎の緩和ケア
,
オピオイド
Keyword:
高齢者の肺炎
,
肺炎の緩和ケア
,
オピオイド
pp.229-233
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_229
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Summary
▪非がん疾患の末期の肺炎の治療とケアにおいては,標準的治療の前に倫理的判断が優先されるが,その具体的な方法は示されていない.
▪高齢者の肺炎では,心身の急な変化と微熱,血液検査の異常とわずかな呼吸器症状があれば,臨床的に肺炎あるいは下気道感染を想定する.
▪肺炎の緩和ケアの前提として,抗菌薬治療や,口腔ケア,嚥下評価と嚥下リハビリテーション,早期離床と肺理学療法,積極的な栄養的介入など,総合的なマネジメントが検討・実施されたかが重要である.
▪重度認知症の肺炎に対する抗菌薬治療や輸液,呼吸困難に対するオピオイドの使用に関する緩和ケアのエビデンスについて報告した.
© Nankodo Co., Ltd., 2021