特集 非がん疾患に対する緩和ケア
疾患別の特性
非がん性呼吸器疾患
-COPD,ILD,気管支拡張症
津田 徹
1
1医療法人社団恵友会霧ケ丘つだ病院
キーワード:
増悪
,
緩和ケア指針
,
包括的呼吸リハビリテーション
Keyword:
増悪
,
緩和ケア指針
,
包括的呼吸リハビリテーション
pp.223-227
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_223
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Summary
▪本邦では間もなく「非がん性呼吸器疾患緩和ケア指針」が公開予定である.
▪同指針では,終末期を「① 日常生活で介助が必要,かつ,頻回の増悪,症状持続,著明なQOL低下などを認める,② 身体的特徴として,サルコペニアやフレイルの状態を伴うことが多い」と定義し,予後はおよそ半年から数年をイメージしている.
▪最終末期とは,「症状緩和が主目標となる死が差し迫った状態」と定義し,予後は数日から1週間程度をイメージしている.
▪包括的呼吸リハビリテーションの介入がないまま最終末期を迎えることがないよう,情報を密にし,患者を孤立させないことが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2021