特集 血算を極める
さまざまな状況における血算の異常
腎障害における血算の異常
和田 秀穂
1
1川崎医科大学血液内科学
キーワード:
腎性貧血
,
エリスロポエチン(EPO)
,
慢性腎臓病(CKD)
,
溶血性尿毒症症候群(HUS)
Keyword:
腎性貧血
,
エリスロポエチン(EPO)
,
慢性腎臓病(CKD)
,
溶血性尿毒症症候群(HUS)
pp.765-768
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_765
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Summary
▪狭義の腎性貧血とは,慢性腎臓病に伴い生じる腎臓でのエリスロポエチン産生の相対的低下による貧血である.
▪広義には,尿毒症性物質による赤血球寿命の短縮や赤血球造血の抑制,ヘプシジンの増加による鉄代謝障害,栄養障害も貧血の原因となる.
▪血栓性微小血管症を示す代表的な疾患の一つに溶血性尿毒症症候群があり,顕著な腎機能障害,微小血管性溶血性貧血,血小板減少を三徴とする.
© Nankodo Co., Ltd., 2020