特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第8章 神経・筋
筋炎の新分類からみえてくる世界
井上 道雄
1,2
,
西野 一三
1,2
1国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第一部
2国立精神・神経医療研究センターメディカル・ゲノムセンターゲノム診療開発部
キーワード:
ミクソウイルス耐性蛋白質A(MxA)
,
免疫介在性壊死性ミオパチー
,
抗合成酵素症候群
,
皮膚筋炎特異的自己抗体
Keyword:
ミクソウイルス耐性蛋白質A(MxA)
,
免疫介在性壊死性ミオパチー
,
抗合成酵素症候群
,
皮膚筋炎特異的自己抗体
pp.572-576
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_572
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Summary
・近年明らかにされてきた血清学的および筋病理学的な知見に基づき,皮膚筋炎,多発筋炎,封入体筋炎,免疫介在性壊死性ミオパチー,抗合成酵素症候群,非特異的な筋炎に分ける新たな分類が提唱されている.
・筋病理診断における多発筋炎は希少である.
・皮膚筋炎や免疫介在性壊死性ミオパチー,抗合成酵素症候群では,自己抗体によってそれぞれの疾患群がサブタイプに分けられ,診断のみならず合併症や予後の予測に有用である.
・病態に基づいた疾患特異的な治療も試みられている.
・筋炎の診断において,自己抗体の測定や筋生検が重要な役割を果たす.
© Nankodo Co., Ltd., 2020