特集 便秘・下痢―医師必見のUp-to-Date 2020
トピックス
便移植療法の現状と展望
石川 大
1
,
岡原 昂輝
1
,
野村 慧
1
,
芳賀 慶一
1
,
永原 章仁
1
1順天堂大学消化器内科
キーワード:
便移植療法(FMT)
,
潰瘍性大腸炎
,
難治性Clostridioides difficile感染症
,
抗菌薬併用便移植療法(A-FMT)
Keyword:
便移植療法(FMT)
,
潰瘍性大腸炎
,
難治性Clostridioides difficile感染症
,
抗菌薬併用便移植療法(A-FMT)
pp.107-110
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_107
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Summary
▪便移植療法(FMT)は難治性Clostridioides difficile感染症(CDI)に対して高い治療効果を示し,欧米ではすでに実用化されている.
▪潰瘍性大腸炎(UC)に対するFMTについては四つのRCTが報告され,その治療効果は証明された.
▪FMTはさまざまな疾患を対象に臨床研究が進んでおり,本邦においてもCDIに対するFMTが先進医療として開始され,またUCへの新しい治療選択肢としても期待が高まっている.
▪疾患に応じた安全で有効,かつ効率的なFMTプロトコールの早期確立が望まれている.
© Nankodo Co., Ltd., 2020