今月の主題 移植
技術解説
骨髄移植の現状と展望
服部 絢一
1,2
Ken-ichi HATTORI
1,2
1石川県赤十字血液センター
2金沢大学
pp.885-892
発行日 1985年8月15日
Published Date 1985/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917487
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はじめに
世界の骨髄移植（BMT）は総数で推定6,000例を突破し完全に実用期に入ったといえる．数えきれないくらいの試行錯誤ののち，一定の手順を踏んでやれば確実に成功するようになったのが1970年だから，ここまでなるのに約15年余を要したことになる．日本でも，1983年2月，骨髄移植手技料，無菌室管理加算料ならびにドナーに関する医療費が新規に健康保険に採用され，ようやく実用化への道が開かれた．ここでは，まず骨髄移植の現状を述べ，将来を展望しよう．
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