特集 内科医として知っておくべき非がん疾患の手術
トピックス
Parkinson病の手術療法
藤井 正美
1
,
長綱 敏和
1
,
長光 逸
1
,
金子 奈津江
1
,
浦川 学
1
1山口県立総合医療センター脳神経外科
キーワード:
Parkinson病
,
脳深部刺激療法
,
ウエアリング・オフ現象
,
振戦
Keyword:
Parkinson病
,
脳深部刺激療法
,
ウエアリング・オフ現象
,
振戦
pp.1233-1236
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1233
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Summary
▪進行期Parkinson病に対する手術療法として,脳深部刺激療法(DBS)が用いられている.
▪DBSはオフ時の運動症状および日常生活動作(ADL)を長期にわたり改善するが,体軸症状や歩行障害への効果は限定的である.また,刺激により言語流暢性が低下することがある.
▪刺激部位として視床下核(STN),淡蒼球内節(GPi),視床腹中間核(Vim)がある.
▪一般的に薬剤の減量が可能なSTN-DBSが用いられている.GPi-DBSはジスキネジアが著明な症例に有用である.Vim-DBSは振戦の改善に用いられることがある.
▪近年,デバイスの進歩により刺激調整が精密かつ簡便になっている.
▪DBS手術は安全性が高く,進行期のなるべく早い時期での導入が望ましい.
© Nankodo Co., Ltd., 2020