内科医のためのパーキンソン病診療
パ+ーキンソン病の治療戦略 手術治療の適応を決める時期と治療の実際
横地 房子
1
1東京都立神経病院 脳神経内科
キーワード:
Levodopa
,
ジスキネジア-薬物誘発性
,
振戦
,
定位手術
,
Parkinson病
,
治療成績
,
脳深部刺激
Keyword:
Dyskinesia, Drug-Induced
,
Levodopa
,
Parkinson Disease
,
Stereotaxic Techniques
,
Tremor
,
Treatment Outcome
,
Deep Brain Stimulation
pp.798-802
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007169026
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パーキンソン病(PD)の運動症状に対する外科治療、定位脳手術には、破壊と慢性高頻度刺激(DBS)による治療がある。外科治療の標的部位は、視床、淡蒼球内節、視床下核である。視床は振戦、淡蒼球内節はL-dopa誘発性ジスキネジアの改善に有効である。視床下核はPD症状全般、とくにL-dopa治療に伴うmotor complicationの改善に有効で、近年行われる外科治療の多くが視床下核DBSである。外科治療を、薬物治療による限界がきたときに考えるのでは遅い。PD患者のQOL・社会生活の維持が困難で、薬物治療では従来のレベルが維持できなくなる時期を予測して、外科治療の適応を考える。
©Nankodo Co., Ltd., 2007