特集 いつ手術・インターベンションに送るの?|今でしょ! 今じゃないでしょ! 今のジョーシキ!【循環器・消化器・神経疾患編】
【神経疾患】
特殊な脳神経外科手術
貴島 晴彦
1
1大阪大学大学院医学系研究科脳神経外科
キーワード:
てんかん
,
てんかん外科手術
,
脳機能局在診断
,
てんかん焦点
,
内側側頭葉てんかん
,
Parkinson病
,
脳深部刺激療法
,
DBS
,
視床下核
,
STN
,
淡蒼球内節
,
GPi
Keyword:
てんかん
,
てんかん外科手術
,
脳機能局在診断
,
てんかん焦点
,
内側側頭葉てんかん
,
Parkinson病
,
脳深部刺激療法
,
DBS
,
視床下核
,
STN
,
淡蒼球内節
,
GPi
pp.207-210
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202490
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難治てんかんの手術
Q1 受験を控えている高校3年生女子の患者さん。小学校6年生の頃に強直間代発作があり、側頭葉てんかんと診断され、抗てんかん薬を内服中です。発作は呼びかけに応じず数秒間ボーッとするようなもので、最近は強直間代発作はありません。時々前胸部不快感や吐き気があるようです。これまでは薬を変えてもらうと一時期発作が治ったり、少ししてまた出てきたりを数回繰り返しています。時々脳波をとりますが、異常があったりなかったりです。MRIはだいぶ前に撮影しましたが、少し右の海馬が小さいということを言われました。今後はどのようになっていきますか?
この患者さんの場合は、数種類の薬も試され、それでも発作が残存し、さらに右の海馬が小さいということですので、呼びかけに応じず数秒間ボーッとするような発作症状や、前胸部不快感のような前兆も併せて考えると、右海馬硬化症による内側側頭葉てんかんが最も疑われます。この場合は、手術による発作消失が期待できます1)。
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