特集 感染症2020―冬のインフルエンザ・夏のオリンピックに備える
トピックス
オリンピックに向けたバイオテロ対策
加來 浩器
1
1防衛医科大学校防衛医学研究センター広域感染症疫学・制御研究部門
キーワード:
バイオテロ
,
生物剤
,
明示的攻撃
,
秘匿的攻撃
Keyword:
バイオテロ
,
生物剤
,
明示的攻撃
,
秘匿的攻撃
pp.123-126
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_123
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Summary
▪昨今のテロは,ソフトターゲットに対してより実行可能な方法で行われる傾向にある.
▪使用される可能性がある生物剤は,古典的なものに加えて,合成生物学の発達や感染症のグローバルな影響を考察したものを想定しなければならない.
▪東京2020オリンピック競技大会に前後してバイオテロが行われるとすれば,炭疽菌やリシン毒素などのほかに,国内で入手が容易な腸管出血性大腸菌,サルモネラ菌,ノロウイルスなども考慮すべきであろう.
© Nankodo Co., Ltd., 2020