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TOPICS 輸血学
東京オリンピック・パラリンピックに向けた輸血の新興・再興感染症対策
-――新型コロナウイルスの影響は?
Safety measures against transfusion-transmitted emerging and re-emerging infectious diseases toward the Tokyo Olympic and Paralympic Games
――How is the impact of COVID-19?
大隈 和
1
Kazu OKUMA
1
1国立感染症研究所血液・安全性研究部
pp.1068-1069
発行日 2021年3月13日
Published Date 2021/3/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu276111068
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オリンピック・パラリンピックが2020年に東京で開催されることになっていたが,折しも2019年末に中国武漢で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がまたたく間にわが国をはじめ全世界に広がりパンデミックとなったため,史上はじめて感染症による延期となった.しかし日本での近い将来のオリンピック・パラリンピック開催に向けて,輸血の安全性確保のための感染症対策がこれまで以上に必要である.実際,わが国でのオリンピック・パラリンピック開催で海外から従来よりも多くの旅行者が訪日することにより(COVID-19による影響は予想されるが),国外で流行している新興・再興感染症の病原体が輸入され献血血液に混入し輸血感染症が発生するリスクが指摘されている.
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