特集 内科医として “足” を診る―靴下をとって足病変を見逃すな!
commonな足病変update
リンパ浮腫
重松 邦広
1
1国際医療福祉大学三田病院血管外科
キーワード:
浮腫
,
複合的理学療法
,
蜂窩織炎
,
敷石状変化
Keyword:
浮腫
,
複合的理学療法
,
蜂窩織炎
,
敷石状変化
pp.2305-2308
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_2305
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Summary
▪下肢の浮腫は多くの疾患で生じるが,内科的な疾患を除外したうえでリンパ輸送障害を生じる状態にあることを確認してリンパ浮腫と診断される.
▪未治療で放置されると蜂窩織炎を繰り返して皮膚硬化などを生じ,不可逆的な状態にいたることが多い.
▪治療には複合的理学療法(圧迫療法・用手的リンパドレナージ・スキンケア・運動療法)に代表される保存的治療と,リンパ管再静脈吻合に代表される外科的治療があるが,いずれも多くの専門的な知識・技術を要することから,リンパ浮腫が強く疑われた段階で専門医療機関に紹介することが望ましい.
© Nankodo Co., Ltd., 2019