特集 浮腫と脱水—Q&Aで学ぶジェネラリストのための体液量異常診療
浮腫をきたす疾患の診断とそのマネジメント
リンパ浮腫の診断,予防と治療
北村 薫
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1一般社団法人日本リンパ浮腫学会
キーワード:
リンパ浮腫
,
予防指導
,
リンパ浮腫指導管理
,
複合的治療
,
圧迫療法
,
蜂窩織炎
Keyword:
リンパ浮腫
,
予防指導
,
リンパ浮腫指導管理
,
複合的治療
,
圧迫療法
,
蜂窩織炎
pp.1268-1272
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229043
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Point
◎リンパ浮腫は高蛋白の組織液が局所もしくは全身の組織間隙に停滞することによって生じる浮腫である.
◎わが国においては,ほとんどが乳がんや婦人科がん・泌尿器系がんなどの治療に関連して術後四肢に生じる続発性(二次性)リンパ浮腫である.
◎リンパ浮腫はひとたび発症すると慢性かつ進行性のため,早期発見・早期治療が重要である.
◎蜂窩織炎(感染症)と肥満はリンパ浮腫の発症因子かつ増悪因子であるため,予防・改善のための指導が必須である.
◎治療は弾性着衣・弾性包帯を用いた圧迫,圧迫下の運動など複合的治療が最も効果的である.
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