特集 内科医として “足” を診る―靴下をとって足病変を見逃すな!
適切な初期対応をするために
こむら返り
鈴木 幹也
1
1国立病院機構東埼玉病院神経内科
キーワード:
こむら返り
,
有痛性筋攣縮
,
神経筋疾患
,
芍薬甘草湯
Keyword:
こむら返り
,
有痛性筋攣縮
,
神経筋疾患
,
芍薬甘草湯
pp.2289-2291
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_2289
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Summary
▪こむら返りは日常臨床でよく経験する徴候の一つである.
▪睡眠中のこむら返りは,60歳以上の有病率が比較的高い.痛みの程度が強かったり持続時間が長かったりすると患者のQOLが低下するので,薬物療法を考慮する.
▪何度も繰り返したり,生じる範囲が広かったりする場合は,基礎疾患を有する可能性がある.
▪局所ではなく全身に生じる,繰り返し生じる,筋萎縮や筋力低下がある,持続した高クレアチンキナーゼ血症を認める,専門的な治療を要するような基礎疾患があるときは,専門医への紹介を考慮する.
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