特集 内科医に求められる他科の知識―専門家が伝えるDo/Don’t
第3章 耳鼻咽喉科
先天性遺伝性難聴
野口 佳裕
1
1国際医療福祉大学医学部耳鼻咽喉科学
pp.1853-1855
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1853
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
先天性遺伝性難聴とは
先天性難聴は,出生数540人中1人の頻度で発症する感覚器疾患である1).先天性難聴の多く(68%)は単一遺伝性疾患としての遺伝性難聴であり,残りは先天性サイトメガロウイルス感染症(21%)をはじめとした環境要因によるものである.遺伝性難聴は,難聴が生下時にすでに認められるもの(先天性遺伝性難聴)と後天性に生じるものがある.
© Nankodo Co., Ltd., 2019