特集 先天性難聴への対応
先天性難聴(遺伝性難聴)の治療の可能性―iPS創薬や遺伝子治療
細谷 誠
1
Makoto Hosoya
1
1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室
キーワード:
難聴
,
iPS細胞
,
遺伝子治療
,
ゲノム編集
Keyword:
難聴
,
iPS細胞
,
遺伝子治療
,
ゲノム編集
pp.753-756
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000191
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はじめに
現在,先天性難聴および遺伝性難聴に対しては補聴器や人工内耳を用いた補聴が主な治療法であり,聴力改善のための他の有効な治療選択肢は乏しい。しかしながら,基礎分野を中心に先天性難聴や遺伝性難聴に対する治療方法の開発が進められており,臨床への実用化に近いと考えられるものも現れてきている。本稿では本領域における治療法開発の最近のトピックスを提示するとともに,近未来の先天性難聴治療の可能性と実現に必要な更なる検討について俯瞰する。
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