連載 Focus On
地域全体で取り組む抗菌薬適正使用活動:静岡の事例
倉井 華子
1
1静岡県立静岡がんセンター感染症内科
キーワード:
AMR対策アクションプラン
,
抗菌薬適正使用
,
地域感染症対策ネットワーク
Keyword:
AMR対策アクションプラン
,
抗菌薬適正使用
,
地域感染症対策ネットワーク
pp.1519-1522
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1519
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抗菌薬適正使用と薬剤耐性(antimicrobial resistance:AMR)対策は世界中で取り組むべき課題であり,2016年にはAMR対策アクションプランが国内でも作成された.そのなかでは地域の病院と行政と関連機関(診療所,薬局,高齢者施設,保健所,地方衛生研究所など)が連携する,総合的な感染対策に関わるネットワーク構成が求められている.ただし,具体的な形態や誰がイニシアチブをとるかは地域の判断に任せられており,多くの地域で試行錯誤が続いている.
静岡県では多職種で始めた有志のチームで活動を開始し,2018年に静岡県発生動向調査委員会のもとに,薬剤耐性(AMR)対策部会が設置された.一部の医師会では自発的な啓発活動も始まっており,行政・病院・診療所・薬局などの連携もスムーズとなってきた.一つのモデルとして,静岡県の活動を紹介したい.
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