特集 周産期感染症2026
概論
7.薬剤耐性(antimicrobial resistance)対策
大竹 正悟
1
Shogo Otake
1
1神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野
キーワード:
耐性菌
,
抗菌薬適正使用
,
AMR対策アクションプラン
,
ワンヘルス・アプローチ
,
AWaRe分類
Keyword:
耐性菌
,
抗菌薬適正使用
,
AMR対策アクションプラン
,
ワンヘルス・アプローチ
,
AWaRe分類
pp.31-36
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002421
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薬剤耐性とは
薬剤耐性(antimicrobial resistance:AMR)とは,抗微生物薬が効かない微生物のことであり,真菌やウイルス,寄生虫も含まれるが「薬剤耐性菌」として細菌を指すことが多い。例として,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus:MRSA)やバンコマイシン耐性腸球菌(vancomycin-resistant Enterococci:VRE)などのグラム陽性球菌,多剤耐性緑膿菌(multidrug-resistant Pseudomonas aeruginosa:MDRP)や多剤耐性アシネトバクター(multidrug-resistant Acinetobacter spp.:MDRA)などのグラム陰性桿菌が挙がる。有効な抗微生物薬が少ないために治療が難しく,重症例や死亡例の増加につながるだけでなく,他者への感染拡大のリスクも高まる。そのため,世界保健機関(World Health Organization:WHO)はAMRを国際的な公衆衛生上の脅威の一つとして世界で協働して対処する必要があるとしている。

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