特集 緊急受診してくる呼吸器疾患―「息が苦しい」という患者が来院したとき,どのように対応できますか?
疾患の増悪による緊急受診
がん患者の呼吸器症状を伴うオンコロジックエマージェンシー
望月 俊明
1
1がん研究会有明病院救急部・集中治療部
キーワード:
がん
,
オンコロジックエマージェンシー
,
呼吸不全
Keyword:
がん
,
オンコロジックエマージェンシー
,
呼吸不全
pp.99-102
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_99
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Summary
▪救急外来を受診するがん患者の受診理由として呼吸器症状は多く,入院率が高い.
▪がん患者において急性呼吸不全は発生率が高く,挿管率・死亡率ともに高い.
▪がん患者の肺炎では,免疫不全のタイプ別に起因菌を推定する.
▪がん患者の換気戦略は高流量鼻カニュラ酸素療法(ハイフローセラピー)が第一選択になりつつある.
▪免疫関連有害事象による肺臓炎はまれであるが重篤例もある.
▪免疫関連有害事象は比較的遅発性に発生するため,病歴聴取の際には注意を要する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019