特集 易感染患者のマネジメント―“免疫不全” で思考停止にならない
がん患者と感染症
血液腫瘍患者
木村 俊一
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター血液科
キーワード:
急性白血病
,
悪性リンパ腫
,
多発性骨髄腫
,
慢性リンパ性白血病
Keyword:
急性白血病
,
悪性リンパ腫
,
多発性骨髄腫
,
慢性リンパ性白血病
pp.259-262
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_259
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Summary
▪好中球減少が細菌・真菌感染症の最大のリスク因子となる.
▪発熱性好中球減少症(FN)に対しては経験的な抗菌薬投与を,高リスク群における広域抗菌薬不応性FNでは抗真菌薬の経験的/先制治療を適用する.
▪液性免疫不全で莢膜を有する細菌による感染症リスクが増加する.
▪細胞性免疫低下でニューモシスチス肺炎のリスクが高まるため,発症率3.5%以上の治療ではST合剤の予防投与を考慮する.
▪プロテアソーム阻害薬など,VZV再活性化のリスクの高い治療では抗ウイルス薬の予防投与を考慮する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019