特集 易感染患者のマネジメント―“免疫不全” で思考停止にならない
移植患者と感染症
固形臓器移植
庄司 健介
1
1国立成育医療研究センター感染症科
キーワード:
免疫不全
,
手術関連感染症
,
先制攻撃的治療
Keyword:
免疫不全
,
手術関連感染症
,
先制攻撃的治療
pp.263-265
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_263
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Summary
▪固形臓器移植後の感染症では,手術関連と免疫不全の両面について考慮する必要がある.
▪移植からの時期が重要で,一般的に移植後1ヵ月までは手術関連もしくは病院関連感染症,1~6ヵ月までは免疫抑制に伴う日和見感染症,6ヵ月以降では市中感染症の重要性が高くなる.
▪固形臓器移植後感染症の予防には,移植前後の予防接種と,周術期感染予防の手術直前からの抗菌薬,術後日和見感染症の予防(ニューモシスチス肺炎予防のST合剤,サイトメガロウイルス感染症予防(もしくは先制攻撃的治療)のganciclovirもしくはvalganciclovirなど)が重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2019