特集 易感染患者のマネジメント―“免疫不全” で思考停止にならない
基礎疾患と感染症
原発性免疫不全
上山 伸也
1
1倉敷中央病院感染症科/感染制御室
キーワード:
原発性免疫不全症候群
,
抗体産生不全症
,
CVID
Keyword:
原発性免疫不全症候群
,
抗体産生不全症
,
CVID
pp.223-228
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_223
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Summary
▪原発性免疫不全症候群は小児の疾患と考えられているが,意外に青年期以降に診断される原発性免疫不全症候群も多い.
▪そのなかでも頻度が高いのは抗体産生不全症,とくに分類不能型免疫不全症(CVID)と選択的IgA欠損症,Good症候群である.
▪小児期,青年期以降いずれにおいても,原発性免疫不全症候群を疑う徴候を理解するのが最も重要である.
▪青年期以降で免疫不全を疑う場合には,血液悪性腫瘍やHIV感染症などに続発した二次性免疫不全を疑うことも忘れない.
© Nankodo Co., Ltd., 2019