今月の主題 基準値
診断基準
免疫グロブリン欠乏症(原発性)の診断基準
窪田 哲朗
1
Tetsuo KUBOTA
1
1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
キーワード:
原発性免疫不全症候群
,
複合免疫不全症
,
抗体産生不全症
Keyword:
原発性免疫不全症候群
,
複合免疫不全症
,
抗体産生不全症
pp.1440-1441
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903192
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原発性免疫不全症候群には表1に示すような疾患が含まれる.これらの疾患を疑うきっかけとなる症状は易感染性であり,頻回に感染を繰り返し,しかも肺炎,髄膜炎,敗血症などの重症感染症や,日和見感染症などを起こしやすい.その場合に,個々の疾患に特徴的な症状,臨床所見などを参照しながら鑑別診断を進めていくことになる.機械的にあてはめればすむような診断基準はない.
免疫グロブリン産生障害は主に表1のAの1および2に属する疾患に認められるが,これらのうちわが国における頻度の多い7疾患について,その特徴を表2に示した.ほかの疾患については文献1)を参照のこと.
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