特集 神経疾患の現在とこれから
診療の最前線
Niemann-Pick病C型
川添 僚也
1
1東京都立神経病院脳神経内科
キーワード:
miglustat
,
脾腫
,
神経症状
,
精神症状
Keyword:
miglustat
,
脾腫
,
神経症状
,
精神症状
pp.1267-1269
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_1267
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Summary
▪Niemann-Pick病C型は,無治療だと進行性で予後不良な代謝性疾患である.
▪疾患修飾療法として,miglustatによる基質合成抑制療法が可能になった.
▪臨床像は多様で,神経ないし精神症状を呈する他の疾患として見過ごされている可能性がある.
▪脾腫を認めることもあるが,一般検査では異常を認めにくく,病歴と診察が重要である.
▪最終的には,遺伝子検査を含む各種解析結果を,臨床所見と併せて診断する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019