特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅲ章 医療連携Q&A
B.診療上のギモン
11.SLE女性,妊娠してもよいでしょうか?
金子 佳代子
1
1国立成育医療研究センター母性内科
pp.691-691
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_691
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全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)は挙児可能年齢の女性に多く発症する疾患であることから,SLEと診断後,治療を受けている女性が妊娠を希望することはまれではない.われわれの施設には日々,挙児希望のSLE女性がセカンドオピニオンを求めて来院されるが,次のような不安と心配を抱いている方が多い.まず第一に,妊娠によって原疾患が悪化しないか,流産や早産といった妊娠合併症を起こすのではないかという不安である.そして第二に,内服中の薬剤の,胎児への影響についての心配も強い.SLEの挙児希望患者さんに対するセカンドオピニオンを求める際には,依頼を受けた医師がこのような心配や不安に適切に答えられるよう,その判断の助けとなる診療情報が含まれることが望まれる.
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