今月の臨床 産科と凝固異常
産科診療と凝固異常
2.SLE合併妊娠
西口 富三
1
1浜松医科大学産婦人科
pp.288-291
発行日 1998年3月10日
Published Date 1998/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903199
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全身性エリテマトーデス(SLE)は,多彩な自己抗体の出現ならびに多臓器障害を特徴とする自己免疫性疾患である.
SLEの妊娠時合併は,習慣性流産のほか,胎児死亡,早産,胎児発育障害,さらに妊娠中毒症の発症など,多くの周産期問題点を抱えている.この背景には,結合織病としての血管炎の存在とともに,抗リン脂質抗体などの自己抗体にともなう凝血学的異常が深くかかわっている.
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