特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅲ章 医療連携Q&A
B.診療上のギモン
2.急性心筋梗塞を疑ったとき,迅速トロポニン検査などをしたほうがよいですか?
津久井 卓伯
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科
pp.681-681
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_681
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急性心筋梗塞の治療では早期再灌流が最も重要とされている.日本循環器学会のガイドラインでは,その重要性から症状と心電図所見を中心にST上昇型急性心筋梗塞の診断を行い,生化学マーカーの結果を待つことで再灌流の施行が遅れてはならない,とされている1).ただ,急性心筋梗塞の臨床診断では心筋壊死を示す生化学的マーカーの一過性上昇を認めることは必須であり,そのなかで心筋トロポニンはCKが上昇しない程度の微小心筋障害も確実に検出されるものである.
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