特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅱ章 <診療科別>コンサルトのポイント
I.アレルギー・リウマチ科へコンサルト
3.関節リウマチ(疑い)
六反田 諒
1
1聖路加国際病院アレルギー・膠原病科
pp.652-654
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_652
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関節リウマチは全身の関節滑膜に生じる自己免疫性滑膜炎であり,骨・軟骨の破壊によって機能障害へと至る疾患である.罹患率は人口の0.6~1.0%,本邦の患者数は60~100万人と推定されており,プライマリケアの現場で関節リウマチないし疑い患者に遭遇することはまれではないと思われる.近年の生物学的製剤や分子標的薬の登場とともに治療戦略に大きな進歩があり,早期診断・早期治療によって関節破壊を抑止し機能障害を残すことなく寛解を得ることが可能となりつつある.その一方で,プライマリケアの現場ではより早期・軽症例の診断・専門施設への紹介が要求されるため,その紹介ポイントについて熟知しておくことは重要といえる.
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