特集 小児 一次救急マニュアル─帰宅可能か?二次救急か?判断のための手引き─
❹事故・外因性原因別アプローチ
4.骨折とその疑い
坂本 優子
1
1順天堂大学医学部附属練馬病院整形外科
キーワード:
骨折
,
単純X線
Keyword:
骨折
,
単純X線
pp.791-794
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000886
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明らかな外傷で怪我をした可能性がある時や,「腕を動かさない」「歩こうとしない」という場合は速やかに整形外科で,初期診断・治療を行うべきである.自発運動の観察や触った時のしかめた顔や逃避行動などのわずかなサインで,受傷部位や麻痺の有無などを診断しなければならないことも多い.小児は,成人よりもギプス治療で治療できる許容範囲が広く,帰宅可能なことが多いが,二次救急以上の対応が必要なのは,ギプスで骨折の整復位が維持できない場合や,神経・血管損傷が疑われる場合,開放骨折の場合などである.
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